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治療日記15 「Car-t療法キムリア治療、輸注21日目、退院の兆し」

更新日:2023年5月12日


大寒波到来、雪は日本列島を白く染め、病室からも真っ白な空と雪が見えました。

底冷えする寒さと聞きます、病室の窓際もヒンヤリしています。

私はこの頃から回復し始め、椅子に座る時間も増えました。

重篤な状態になる方も多いなか、私は軽症で治療過程を過ごさせていただいていると、今、思います。

入院した時は、起きるだろう症状に覚悟し、心構えし、緊張感で張りつめていましたが、身体の感覚が少しづつ鮮明になり、頭も日に日にクリアになっていく、節々の痛みの開放感、手足の痺れる砂利が弾く感覚、壁に手を付いてバランスを取りながらストレッチヨガもしています、カチカチな皮膚が伸びていく感覚、柔らかさ、お湯に触れ、あ~っと声が出るほど心地よい感覚、泡のふわふわ、滑らかさ、久しぶりにiPhone音楽を選択して聴く美しい響きの音色、お気に入りの時計、窓越しに映り見える空とビルの景色、朝の光から昼、夜へ空の色は変化していく美しさ、本当に幸せ。

担当して下っている看護師チームの方々からも「緊張感もって心構えしていましたので、元気で感動しています」と言ってくださり。ずっと見守り一緒に居て下さったんだなと、嬉しくて涙が込み上げてきます。

心配していた血液数値も微量ながら上向き。キムリア細胞輸注から3週間がたち退院の兆しが見えました。食べることを楽しんでいます。こころ晴れやかな感覚を楽しんでいます。わくわくする感覚を楽しんでいます。全てにありがとう。


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